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ボンボローニはマリトッツォ並みのブームにはならないとフードライターが思う理由

散文

2020年あたりからブームになり始め、一世を風靡したマリトッツォ。

当サイトの別ブログでこういった記事を発表したのも記憶に新しいところです。

「たぶんいまだけ!」と言い切った通り、マリトッツォブームは今年に入ってから失速し始め、いまではもうほとんど見なくなりましたね。

現在はその後継として推せるスイーツを、コンビニやファミレス、パティスリーなどが模索しているところです。

「マリトッツォの後継」として期待されるスイーツにはボンボローニやカンノーリ、ズコットなどがありますが、現在頭ひとつ抜けているのがボンボローニではないでしょうか。

すでにファミリーマートやローソンが販売し、SNSでもそれなりの反響があります。

が、このボンボローニ、いくつかの理由から、マリトッツォ並みのブームにするのは難しいと思うのです。

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ボンボローニはバズる3要素を満たしていないスイーツ

なにかのスイーツがプチバズったとき、その火を大火にするのはおおむねコンビニやファミレスです。

どちらもまずは「なんだこれ?」と注目させる【わかりやすい新しさ】を前面に押し、SNSでバズらせ、その後日本お得意の魔改造でアレンジを繰り返してブームを長引かせていきます。

つまり、SNS時代のスイーツブームは、わかる・映える・アレンジできるの3要素が必要なのです。

マリトッツォは見事にこの3要素を備えていました。「すげぇクリームが挟まってる!」というわかりやすさとバズりやすいインパクト、クリームをカカオやピスタチオ風味にどんどん変えていけるアレンジしやすさ。

タピオカミルクティーやリコッタチーズパンケーキもこの点では強かったです。

それに引き換えボンボローニさんよ・・・

ボンボローニは見た目が地味で中になにが入っているかよくわからず、ゆえにバズりにくくアレンジもしにくいという・・・まさに三重苦。

おそらくコンビニで一番早くボンボローニを売り出したのはファミリーマートだと思うのですが、担当の方も相当悩んだのでしょう、パッケージで断面を推してきたのは「ヤルな!」と思いました。

この地味さよ・・・

しかしファミリーマートもローソンもあくまで次世代ブームを探るジャブとしてボンボローニを出したのであって「イケる!」と思ったわけではないようです。

その証拠に、両者の売り場からボンボローニはもう消え始めており、残っていてもすごい地味な、スポットライトからは程遠い売り方をされています。

もういっそ切っちゃって「断面萌え」ゴリ押しで行けばあるいは…?そして中のクリームを限界まで詰めてアレンジしていけばあるいは・・・?

そうです、それをやっちゃうともうマリトッツォなのです。

カンノーリやズコットはバズる3要素を満たしているけれど・・・

一方、この わかる・映える・アレンジできるの3要素を満たしているのがカンノーリです。

筒状の歯ごたえのよい生地に、たっぷりのリコッタチーズクリームを詰め、トッピングをつける。

わかりやすさと見た目のインパクト、アレンジのしやすさはどれも安定しています。

しかし、大きな問題は「出来立てでないとおいしくない」ことなんですよね・・・

クリームの水分が生地に染みてしまうため、非常に賞味期限が短く、放っておくとどんどん歯ごたえが悪くなってしまうのです。

パティスリーやファミレスならともかく、これではコンビニで売るのは難しい。

おにぎりのように、クリームと生地の間にフィルムを挟めばワンチャンいけるかも・・・?手間とコストがすごそうです。

ズコットはもう正直、なんでバズらないのかよくわからん・・・。わかりやすいし萌え断でインパクトもあるしいくらでもアレンジできるのにバズらない・・・名前が悪いのかな。

本来半冷凍でないといけないため売り場に並べにくいからでしょうか?

それくらいいいじゃんもう冷蔵で、やっちゃえやっちゃえ。抹茶マリトッツォとか出しておいていまさら何言ってんだ

もうイタリア縛りで二匹目のドジョウを狙うのは厳しいのかもしれませんね・・・

これでボンボローニが大流行したらすごい恥ずかしいけど、まあ御笑覧いただければ幸いなのです。

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