アール・ヌーヴォーの神に選ばれし男、アルフォンス・ミュシャ。
21世紀でもミュシャのことだとTwitterがボウボウ燃えちゃう。SNS時代でも変わらずの寵児っぷりを見せてくれるミュシャ。
私はあの炎上を遠巻きに見ながら「さすがミュシャは持ってる熱量が違うぜ・・・!」とシビれていました。
さて、そんなミュシャの作品を存分に浴びられる「アルフォンス・ミュシャ展」が、4月7日より八王子市【八王子市夢美術館】で開催されていたので行って参りました。
「素人がとにかく美術館を巡って小学生みたいな感想を言うシリーズ」、第一回はみんなだいすきアルフォンス・ミュシャです。
(執筆現在、Kindleで数百円(!)で見られる絵画集を見つけたので貼っておきます。八王子までは行けないのよ・・・という方、本気の画集を買う前のカタログとしておすすめ)
ふくよかって、つまり豊かなことと思わせてくれる美の放射
私はミュシャのほか、モリスやウォーターハウスやアルマ・タデマが好きなので、なんでアール・ヌーヴォーあたりの時代に生まれなかったか日頃からほぞを噛んでいるのですが、
今回、その時代に生まれていれば雑誌の付録もお菓子の缶もカフェのメニューもミュシャ三昧だったことが判明し
あーーーー!!
と叫びながら壁をパンチしたいくらい、さらなる悔しさが爆発しています。
ミュシャの作品を見ていくうちに思うのは
みんなふくよかだな
ふくよかな女性ってすごくいいな
ふくよかって、つまり豊かなことではないだろうか
ということ。
そもそもルネサンス以降?の絵画の女性はふくよかなイメージですが、体脂肪率のわりにはあごのラインが妙にシュッとしてはいまいか・・・
身体の肉のつき方にしては小顔なんだよな・・・としばしば疑問に思います。
それともヨーロッパの方は顔だけ太らないのか・・・もしくは自然と理想を混ぜた絵だからなのか・・・
その点ミュシャの絵は二重あごなんのその!二の腕これだけもっちりならあごは二重!当然じゃ!それがいいんだろうが!と洗脳してくる美の放射。
かといってルーベンスの絵の女性とも違い、ふくよかだけど弛んでいない。だから退廃を感じさせず、優美のラインをしっかり守っています。
まぁ、人は歳を重ねれば多くの場合自然にふくよかになるので「自然に芸術を見出す」のがアール・ヌーヴォーなら、
ふくよかで豊かで余裕があることも自然な美といえるのかな・・・
「大人の女性から特有に醸し出る余裕」についても書きたかったのですが、なんというか、誰にも誤解を与えない表現が思いつかなかったので、会場でそれぞれ感じていただければと思います。
自分だっていろいろ「大きいサイズ」の私、特にお尻が大きいのですが(急になにを言い出すの?)美術館を出る頃には
お尻が大きいっていいことなんだ!
とすっかり思わされていました。
今回は記念にしおりを買いました。
美術館について書くとともに、おひとり様食べ歩きブログの方で「この美術館に行ったときのおすすめランチ」についても書いていきます。
【八王子市夢美術館】内には食事スポットがなかったので、今回は駅周辺のアール・ヌーヴォーの時代をすごく感じられるお店となりました。
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展示会情報
■八王子市夢美術館 「アルフォンス・ミュシャ展」
■会期:2023年4月7日〜6月4日