イスタンブール二日目。本日よりいよいよ仕事を開始するのである
お仕事開始!ガイドIさんと合流
今日はNさんが手配してくれたガイドIさんと合流し、ベリーダンス衣装買い付けの日
一応虫けらのワタクシにも?朝食は室内で食べさせていただけるらしいので?ビュッフェのラインナップで唯一の肉類メニューであったソーセージの煮物を根こそぎ跡形もなくたいらげる。ざまぁみやがれ!!
待ち合わせの時間通りにロビーまで降りると、いかにも「暗く・はしゃがず・辛抱強く」みたいなトルコ人がたたずんでいる。彼が今回(二日間)付いてくれるガイド、Iさんだった
Iさんは確かに「若い・ほめ上手・話題豊富」みたいなタイプではないけれど、私はモテイケメンタイプのトルコ人にイラっと来るのでかえって安心した。大体オマエらはそりゃ日本じゃ珍しがられてイケメン扱いだけど、トルコ帰ったらどんだけのもんなんだよ!!・・・という疑問を本国でまで引っ張りたくはない
ベリー衣装トップブランド ベラへ
目をつけていた衣装屋を1、2件まわり(問屋のアテがないので当然小売である)次はいよいよイスタンブールのトップブランド、ベラへ。当時は日本でも一番人気、ベリーダンス界のシャネルと言われる店である
今回の第二目標として「電車に乗れるようになりたい!」というのがあるので、トルコのパスモ、アクビルを買いに行く・・・・・・・・・・・・ちっちぇ!小さじだ!すごい小指くらいしかない!
ちなみにタクシム広場から電車に乗ろうとしたら、係員に別の入り口に回される。タクシム駅には普通の入り口と、体の不自由な人&お年寄り専用の入り口があるらしい。へー。・・・なんでIさんは私をこっちに連れてきたんだろうね?
ベラへの道を迷い、怪しい二人に遭遇
目的地の最寄りというシシリ駅を降り、ベラを探すが完全に道に迷う。一応地図を持っているのに道が全然地図通りではないのだ
Iさんはしきりに「大丈夫ですか、足は大丈夫ですか」と長く歩いている事を心配してくれるけれど、私は生来の方向音痴が災いして、人生常に普通の人の二倍くらいの時間を目的地到着まで掛けているので全く大丈夫
もうここらだろう、というところでIさんがちょうど自宅から出てきた通りすがりの男性にベラの詳しい所在を尋ねる
「・・・・・・うーん、僕の友達が知ってるかもね」
という彼の視線を追うと、彼が出てきたのと同じ家から、空の水タンクをたくさん持った男性がこちらに向かってきている
その友達に場所を訊いてくれるのかと思いきや、彼は友達に近寄るとその腕に触れ
「重そうだね。もう少し僕が持つよ」
「君だってたくさん持ってるじゃないか。僕は平気だよ」
「でも・・・・・・」
「僕が力持ちなことは知っているだろう?ほら軽々さ!」
みたいなやり取りを私達の前で延々と続けている。・・・・・・あんたらホントに友達かぁ!?これ、何かのプレイに付き合わされているんじゃないだろうな!
ベラを発見!そしてマダムベラに怒られる
やっと発見したベラに、オーナーデザイナー、マダムベラはまだ出勤していなかった
衣装に値札は付いておらず、どれがいくらの品なのか、マダムでなければ分からないとスタッフに言われたので、彼女が来るまでとりあえずピンと来たものを片っ端からチョイスする。・・・・・・ていうかそれは人の顔を見て値段を決めるということでは?
初めて会ったマダムベラは、なんでか知らないが首をヤッちゃってた。寝違え用固定ベルトがガッチリはまっている。商談中、首を縦に振るのも横に振るのも大変そうだ
ちなみに私が選んだ衣装にマダムが付けたのはかなり強気でステキなお値段だった。・・・えぇ~・・・この三分の一で手に入れたっていう情報もたくさんあったのに~・・・
微妙にしかめっ面の私に「こっちにもう少し安いのもあるわよ?」とマダムが何点か見せてくれるが・・・・・・それは可愛くない!!
とりあえず少しは値引いてもらわなくては話にならない。というかトルコでは値引き交渉は当然の前提なのだ
これならお互い許容範囲かも、という値段を書き加えていると、横からガイドIさんが「もっと引いちゃえよ!このくらい!」みたいな額を書き加えてくる
えぇ!?それはいくらなんでも大胆すぎるんじゃ・・・・・・でも同じトルコ人の言うことだし・・・・・・と、その金額を恐る恐るマダムに提示してみると、明らかに機嫌が悪くなった。I作戦大失敗!!
「これは私が一つ一つこだわりを持ってデザインして・・・」「はい!スミマセンスミマセン!」という関係になっている。ガイドI~・・・!!
しかしベラの仕事はものすごく丁寧だった。選んでから手に入れるまでフィッティングを4回繰り返した。つまり防犯用マネーベルトを人前で4回はずして4回トルコ人に笑われるハメに
ちなみにIさんは「オレは遺跡の知識を披露しようとやる気満々で来たのに、これじゃカミさんの買い物に一日つき合わされてるのと同じだよ・・・」というたたずまいで待ちくたびれていた。スマン