三日目の朝。国境付近のクルド人テロリスト警戒で誰か殉死したらしく(私のトルコ語力ではあくまで『らしく』)、付近のトルコ人住民が、無関係なクルド人の経営するレストランを暴動で破壊したというニュースが流れた
クルド憎けりゃみな憎い。涙を流すレストラン経営者を見、人間国は違っても群集心理は類似の結果を出すんだなぁ、と思いながら、今日も朝食メニュー内の蛋白質を全宿泊客の分まで食べる。私を怒らせるとこうなるんだよ!
ホテルを替わり専用トイレを手に入れる
さぁ今日は宿を変わってみよう!ということで、昨日目をつけておいたタクシム近くのHotel Aurupaへ、ガイドのIさんと合流して移動
ここで『地球の歩き方』よりも新しいHotel Aurupa情報!!(2008年4月現在)
Aurupaは綺麗です。床が大きな煉瓦風タイル、ベッドも広くて綺麗、バスタブ綺麗、冷蔵庫無し、テレビの写りが悪いのはデフォとして・・・
持ち帰りのできるロカンタが近所に3件、24時間営業のバッカル(コンビニ)が斜め前に一軒あります。ビール有り!夜中呑み足りない時にオススメです。隣にも昼間営業の小さいバッカルが一軒。ここは酒は無し
日本でエフェスを飲み飽きた貴方、黒ビールと、『エクストラ』というウォッカ混ぜビールを売っているバッカルが同じ通りにあります。(階段を下りて入店するのが目印) 以上アル中情報でしたー
ちなみに朝ごはんがビュッフェというのはウソです。でも普通のチャイとパンとオリーブとチーズゆで卵とジャムとバターが出ますので、ビュッフェと変わりないかと
しかしAurupaには特筆すべき事がある。部屋のカギを何故か二本渡されたので見てみると、一本は普通の部屋のカギ、二本目はゴシックフランス宝箱調の、ノスタルジックな形のカギだった
「これは君のトイレのカギだよ」
一瞬意味が分からずバスルームを振り返ると……あっこの部屋トイレ無ぇ!
なんで?こんな広い部屋じゃん、バスタブ付きじゃん!バスタブより前にトイレだろ!
・・・聞けば、トルコではトイレは不浄の場所。故に古いホテルや田舎などでは、あえて居住スペースから離れたつくりになっている場合も少なくないという。このホテルのトイレも、部屋の外、同階ロビースペースに鍵付きドアが三つ並んでいた
ドアの前でオーナーがニコニコしながら言う。「その代わり、左のドアのトイレは君専用だよ♪」ニーズはそこじゃねぇんだよ!
友達に挨拶に行き、離婚問題に巻き込まれる
気を取り直して今日もグランドバザールへ。前回大変お世話になったMさん(既婚女性)に挨拶とお土産を渡しに行く
思えば友人Sと初めてトルコ観光ツアーへ行った際、「二人だけでグランドバザールへ行きたい」とゴネた私たちへアドバイザーNさん(買い付け記その2参照)が
「では○○という店に行きなさい。そこのMさんという人は日本語ができるし、きっと力になってくれるよ」と紹介してくれたのが彼女だった
しかし当時の私たちにとって、グランドバザールはアメリカで言うマンハッタン、東京における歌舞伎町、詐欺とタカリの横行する無法地帯。行ってはみたが誰も彼もがこの観光客丸出しの小娘二人を狙っているように思える
寄り添った私たちは
「ねぇ…一番いい人そうな人に道を聞こうよ…」
「そうだね…あっ、あのお菓子を持ったまま空を見つめ、少し微笑みつつボーっとしてる太ったおじさんは良さそうな人だよ!」
『おじさんおじさん!○○という店はドコですか?!』
おじさんは言った。「ここがその店だよ」
それがMさんのだんな様だった。いつものミラクル到来!(いつもだったらミラクルではないが)
しばらくぶりにお会いしたMさんとだんな様はお元気そうだった。日本人ツアー客が頻繁に訪れる為か、だんな様も「いらっしゃいませ」などの単語をぽつぽつ覚えているようだ
Mさんと日本語でしばし歓談していると、話がだんだん結婚生活の不満へと移っていく
Mさんは、お子さんが進学したてでまだまだ手がかかること、母業と主婦業と店の仕事で自由時間がほとんど無いことに、かなりの不満を抱いているようだった
みのもんたの気持ちでMさんの「本当に結婚もしなければ良かったと思うことがあります!Ayameさんも結婚は良く考えるべきで……!」という話を聞いてはいるが、彼女の後ろでは
「ははは、ひさびさの会話を楽しんでいるかい?」とでも言いだけな視線で、だんな様が私たちをやさしく眺めている
「アンタ日本語分かんないから知らないだろうけど、奥さんホントそろそろヤバいよ!」
と言ってあげたかったが耳からはMさんの不満、目からはだんな様のノンキな視線が刺さるばかりで、ヘタレの私には何もできなんだ
まだ仕事にもかかっていないのにどうしてこんなに疲れているんだろうか・・・と思いながら衣装屋廻りへ。すでにHPが半分です・・・