(mixiから移動させた2011年の読書レビューです。2011年の私、レビュー超テキトー!!)
あらすじ
苦労に苦労を重ねた人生を送った上、つぶれかけの喫茶店を営む芦川政夫。ある頃から、高級外車に乗った謎の男が毎日来店し始める。
「この店は面白いから。つぶしたくないからね」
「苦しいことの次には、苦しいことしかこないんじゃないかな」
「成功するのに、苦労なんかしなくていいんだから」
不思議な発言を繰り返すこの若き富豪に、政夫の人生はたった四日間でがらりと変えられてしまう。
事業所得のみの納税額で長者番付にのり続けた異色の存在、斎藤一人と芦川政夫の出会いの物語。
感想
政夫、苦労しすぎ!!
西原理恵子がテンション落ちてるときに書いた漫画の主人公並みの苦労!池波正太郎の少年時代を描くのが藤子不二雄Fだとしたら、政夫の少年時代を手がけるのは間違いなくA!!ドーーーーン!!
一家離散、親族たらいまわし、ド貧乏、身売り、重労働、火事、裏切り、苦労の全てをコンプリートしてきた政夫に、「苦労の先には苦労しかない」と言い切る斎藤一人。サディスティック!
以下、サディスティック斎藤先生のお言葉を羅列します。
「ねぇ、この苦労、やめにしようよ」
「日本人は、たいてい苦労したら良くなると思ってる。
でも、苦労の先には、苦労が待ってるんだよ。
我慢からは、恨みしか生まれないんだよ。
人を恨んで、なにかいいことあった?」
「多数意見だから正しいと思うのは、やめようよ。
成功する人って少ないよ。
ほとんどの人が成功しないってことは、大勢の意見は成功しないってことなんだよ。」
「苦労して、しんどい思いして、うまくいかないってことは、
神様が『早くやめなさい』って言ってるお知らせなんだよ。」
がっちょーん!政夫大ショック!!
その後、不幸を呼ぶ口癖、名づけて【地獄言葉】と幸福を呼ぶ【天国言葉】、苦労知らず人生のための【ウサギとカメ】童話の解釈のレクチャーなどを経て一人に弟子入り、なんだかんだで政夫も長者番付に乗っちゃってハッピーエンドなお話でした。
感想は「抜きんでた金持ちっつーのはたいていおんなじような事を言う」です。