旧ブログ記事 【モモちゃんとアカネちゃん】に漂う不吉と大人の事情【モモちゃんとアカネちゃん 松谷 みよ子】 アラフィフ、アラフォー世代なら誰もが読んだであろう松谷みよ子先生の代表作【モモちゃんとアカネちゃん】を読み返す機会がありましたので、備忘録を残しておきます。結論から言うと、松谷先生は私の中でもう先生ではなく巨匠です。【モモちゃんとアカネちゃ... 2018.03.13 旧ブログ記事
小説・エッセイ 「ソラリス」とは何か?未知に対する人間の心理【ソラリス スタニスワフ・レム】 惑星ソラリス‐100年以上も研究対象になりながら、星を覆う海が意思を持つこと以外はほとんど何も判明しない謎の星。心理学者クリス・ケルヴィンはソラリスの上空に設置された研究ステーション内の調査のため、この星に派遣される。そこにいたのは精神的に... 2018.03.03 小説・エッセイ
小説・エッセイ つまり結局おいしくないってこと?【イギリスはおいしい 林 望】 イギリスの食べ物の味を表現するのは難しい。経験上、一口食べて「マズっっ!!」と吐き出すほどまずいものは基本ない。ただ、静かに食べるのをやめて眉間のしわを揉むような味のものにはよく遭遇する。と思う。まずくはないけど、おいしくないのだ。それも、... 2018.02.04 小説・エッセイ
太宰治 【太宰治】Twitterに太宰アカがあったらこんな感じ「葉」 散文集でなりたった一編「葉」です。太宰治全集文庫版なら、第一巻の第一編め、トップバッターとなりますたぶん「走れメロス」で太宰治を知って文庫を買ってみた人なら、これを読むと「んっ?」となるはずなぜなら文庫19ページ分、目立ったストーリーはなし... 2017.08.24 太宰治小説・エッセイ
太宰治 【太宰治】「右大臣実朝」に見る太宰の生涯のテーマ「卑しさと高潔さ」 日本人作家、少なくとも明治の文豪の中で「卑しい人間」を描くことにおいて太宰の右に出る者はいないと思う処女作「列車」の語り手の偽善ぶりには思わず眉をひそめさせられ、遺作「グッド・バイ」の主人公はもう遺作にふさわしくまぁ卑しい、吐き気を催すほど... 2017.07.10 太宰治小説・エッセイ
太宰治 【太宰治】酒飲みに終戦はないのです 「禁酒の心」 短い短いお話「禁酒の心」です。太平洋戦争中、酒が配給制になり、酒場でも「酒を出す側」と「飲む側」の立場が逆転し始めた頃。酒飲みというものがいかにみっともないか、酒を飲むためにさらす浅ましさを、飲む側視点から描いています。酒に重きを置かない方... 2017.04.28 太宰治小説・エッセイ
太宰治 【太宰治】破滅を前に湧き起こる不思議な晴れがましさ 「新郎」 この作品の文末にはこのような付記があります。昭和十六年十二月八日之を記せり。この朝、英米と戦端ひらくの報を聞けり。この文を読むだけで、日本人であれば当時の動乱、破滅のにおいを感じ取ることができるのではないでしょうか。しかし太宰が描くのは、漫... 2017.04.26 太宰治小説・エッセイ
和歌の本 五七五のまま現代語に!【百人一首がよくわかる 橋本 治】 「太宰治の読書感想文を集中的に書こう!」と決意してちょいと書いたら飽きてしまい、他の本の紹介です。だってもうこの驚きとオススメ度合いを伝えたいという情熱には逆らえない。本日ご紹介するのは「百人一首の三十一文字を現代語の三十一文字で解説しよう... 2017.04.19 和歌の本
太宰治 【太宰治】「列車」に見る善人の弱さ 愚かさ 恥ずかしさ 太宰治処女作品集「晩年」から「列車」です。「列車」の書き出しは、上野発青森行きC51型蒸気機関車への恨み節から始まります。来る日も来る日も人々を別れに引き裂く不吉な列車。103号というナンバリングさえ気に入らない。それは、この列車がらみで「... 2017.04.16 太宰治小説・エッセイ
ビジネス・啓発書 気力が出ないのは意識が低いからじゃない!【気力より体力 吉越 浩一郎】 「気力が出ない・・・」と悩む前にお前!まず体力の方どうにかしろよ!そしてそのポイントはここだ!と具体的にビシッと教えてくれるこの本。著者は【平成の名経営者100人】に選出されたもとトリンプの社長、吉越浩一郎氏です。この「気力より体力」のサブ... 2017.03.07 ビジネス・啓発書
太宰治 調子に乗るのもいい加減にしなよ!【HUMAN LOST 太宰 治】 太宰治 【HUMAN LOST】読書中。あのさあ、一言言わせてもらうけどさあ、治くんさあ、あんた、どのツラ下げて奥さんにグズグズ言ってんの?そりゃ、薬中が入る病院なんか精神病院に決まってるじゃん。『看護婦さんと楽しくテニスができるっていうか... 2017.02.20 太宰治小説・エッセイ
小説・エッセイ 軟弱男の逃亡劇にイライラ!【赤毛の男の妻 B.S.バリンジャー】 「なんやて?!」この本の感想はこれがすべてです。あらすじ脱獄して昔の妻に会いに来たローハン(ビビりな男。たまに第六感を発揮)。昔の妻マーセデス(元大会社の副部長。デキル女)。そしてそのマーセデスと現在結婚しているイヤな男ターナー(イヤな男)... 2017.02.15 小説・エッセイ
小説・エッセイ 死にかけないと本気になれない人へ【ここで死神から残念なお知らせです。─榎田 ユウリ】 「僕、死んじゃうんですねぇ・・・・・・」「俺だって死ぬよ」「ここで死神から残念なお知らせです」 榎田ユウリ 新潮文庫(2015) 250頁やりたい事をダラダラ先伸ばしてしまうなら読むべし!「人は死ぬ 絶対死ぬ 必ず死ぬ」と言ったのは誰だった... 2017.02.08 小説・エッセイ
旧ブログ記事 【キャッシュを】私はUFJ銀行のATMが怖ろしい【発見!】 UFJ銀行のATMで通帳繰り越しをした経験はおありだろうか。通常通帳繰り越しには1~2分ほどかかるため、UFJ銀行のATMはその間アニメーションを流す仕様となっている。私はそのアニメーションが怖ろしいのだ。(うっかり消してしまった記事、キャ... 2016.01.17 旧ブログ記事
ADHD 【キャッシュが】ストラテラの服用をやめてみている話【見つかりました!】 3日前くらいから、1年強飲んでいたストラテラをやめてみたら、良くも悪くもダイナミックに変化があったので書きとめてみる。あくまで個人的な体験談として読んでほしい。(うっかり消してしまった記事、キャッシュが見つかりました!まだ探してくださる方が... 2016.01.16 ADHD