小説・エッセイ

太宰治

【太宰治】「列車」に見る善人の弱さ 愚かさ 恥ずかしさ

太宰治処女作品集「晩年」から「列車」です。「列車」の書き出しは、上野発青森行きC51型蒸気機関車への恨み節から始まります。来る日も来る日も人々を別れに引き裂く不吉な列車。103号というナンバリングさえ気に入らない。それは、この列車がらみで「...
太宰治

調子に乗るのもいい加減にしなよ!【HUMAN LOST 太宰 治】

太宰治 【HUMAN LOST】読書中。あのさあ、一言言わせてもらうけどさあ、治くんさあ、あんた、どのツラ下げて奥さんにグズグズ言ってんの?そりゃ、薬中が入る病院なんか精神病院に決まってるじゃん。『看護婦さんと楽しくテニスができるっていうか...
小説・エッセイ

軟弱男の逃亡劇にイライラ!【赤毛の男の妻 B.S.バリンジャー】

「なんやて?!」この本の感想はこれがすべてです。あらすじ脱獄して昔の妻に会いに来たローハン(ビビりな男。たまに第六感を発揮)。昔の妻マーセデス(元大会社の副部長。デキル女)。そしてそのマーセデスと現在結婚しているイヤな男ターナー(イヤな男)...
小説・エッセイ

死にかけないと本気になれない人へ【ここで死神から残念なお知らせです。─榎田 ユウリ】

「僕、死んじゃうんですねぇ・・・・・・」「俺だって死ぬよ」「ここで死神から残念なお知らせです」 榎田ユウリ 新潮文庫(2015) 250頁やりたい事をダラダラ先伸ばしてしまうなら読むべし!「人は死ぬ 絶対死ぬ 必ず死ぬ」と言ったのは誰だった...
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