断酒日記おまけ・断酒するとよくされる質問とその答え【祝!断酒一年】

断酒日記

ここまで、断酒初日から365日目までの断酒日記と、飲酒欲求にどう対処するかの記事を残してきました。

続くこの記事は「断酒すると周りからされる質問にどう答えればよいか・どう答えてきたか」というものです。

だいたい断酒人に質問を投げかける人は、酒飲みが多いですね。そしてまーぁみんな同じことを聞くw

もちろん、いろんな質問にはそれぞれ自分の答えを返していけばいいんですけど、とにかく断酒すると同じことを聞かれるので、なにかの参考になればと思って書いておきます。

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質問その1 酒を飲まないとストレス発散できないのでは?

ストレス発散の心配より、飲まなきゃやってられないような生活をまずなんとかすべきでは?

・・・多分この通りに答えると喧嘩になると思うんですけどw でも答えの趣旨はこれに尽きます。

前の記事のこの段落と少し重複してしまうんですが、アルコールはストレス耐性の低い脳を作ってしまうので、ストレスを解消したければ、せめて脳と健康によい発散方法を探るのが道理ですよね。

ストレス解消にお酒を飲むことで、ストレスが溜まるような状況を改善できる能力を削ってしまうのは、まさに負のスパイラルで、QOLを追い求めるならどこかで断ち切るべきなのです。

ちなみに、

質問その2 ストレスが溜まってかえって不健康なのでは?

に対する答えも上に同じです。確かになにかを我慢すれば、我慢していない状態よりストレスは溜まるでしょう。

しかし、冷静になってみてください。ほんとうに、酒をやめたストレスを一時的に抱えることは、酒を飲み続ける生活よりも健康に悪いでしょうか?これは、やめたくない脳が作り出す幻想です。

お酒をやめることで一時的に抱えるストレス量と、ストレスに弱い脳でずっと生きていくストレス量は比較になりません。 しかも、前者においては身体の状態は向上しますが、後者は身体の状態も低下させるのです。

お酒をやめるとストレスが溜まるからやめないという論理は、抗がん剤は身体に負担がかかるから使わないという論理と似ていると思います。

質問その3 お酒と一緒じゃないと美味しくない食べ物もあるのに

酒に合う食べ物は確かにあっても、たいてい健康や美容に悪い

簡略とはいえすごい乱暴になってしまいました。これには解説が必要です。

アルコールと合わせると美味しい食べ物は確かにあります。しかしその反面、アルコールを摂取すればするほど、味覚の鋭敏さが低下することも事実なのです。

【アルコールと味覚】についての論文

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jbrewsocjapan1915/71/3/71_3_141/_pdf

鋭敏でない味覚に食べ物を美味しく感じさせるには、おもに塩分濃度を高めなくてはなりません。ビールなど、爽快感のあるお酒と食べ物をマッチさせるには、脂質を増やせばいいのです。また、日本酒や焼酎、ワインと合わせれば、プリン体の多い食べ物も簡単に一定量以上摂れてしまいます。

こういう食べ物を美味しいと感じ続け、日常のメニューにすることは、長期的に見て自分のためになるでしょうか?

私は今でもお酒のつまみは大好きです。でも、そういったものをしらふで食べると、美味しいけど食べ続けられないようにできているのがわかります。

お酒に合わせるからこそ美味しい類の食べ物は、ほんの少量で満足するか、一度食べたらしばらくは(次の旬までとか)食べたくならないのが自然なのです。

ちなみに、お酒を抜くことで、酒のつまみにならないようなあっさりメニューの美味しさをより感じるようになるので、結果的に、世の中の美味しいものは増えているともいえるでしょう。

質問その4 酒がないとコミュニケーションが円滑にならないのでは?

酒でコミュニケーションを円滑にすることって、本当にメリット?

先日、ちょっと色々あって仕事の飲み会に出たんですよ。

いや、仕事の人間関係しかない飲み会って本当につまらないですね。

実のある会話がひとつもない。まさに時間のムダでした。

酒を飲んでいるときの私だったら、それなりに楽しく過ごしたと思うんです。とりあえずビール飲んで次はハイボール行って、コースのメニューのこの辺りきたら日本酒頼もう、みたいにワクワクしたと思うんですね。

でもしらふだとこれだけつまらないってことは、その飲み会はつまらないんです!!ただ酒が飲めるのが嬉しいだけ!

狐に化かされるってこういうことかと思いました。酒が入っているときはおむすびを食べて温泉に浸かっていたはずなのに、酒抜きになると馬糞を食べて肥溜めに浸かっているようなものなのです。

つまり、酒を入れることでやっと円滑になる類のコミュニケーションは、無意義なコミュニケーションなんです

つまらないものはつまらないって、認めましょうよ。酒が飲めるから楽しいような気分になるんじゃなくて。

酒が入らないとつまらない飲み会に出続けるのは、脳がアルコールにつられているからもあると思うんですよね。いま一度、その飲み会に出ることは本当に人間関係に必要なのか考えてみてほしい。最近は強制参加の風潮も薄れてきて、いい時代になってきました。

ちなみに、経営や営業職の人など、接待で飲酒が必要だと思っている人もいるでしょう。

接待の場のコミュニケーションが、酒で円滑になることは確かにあります。接待する側もされる側も、飲むだけでなんだか楽しい気分になれるアイテムは貴重ですよね。

しかし、アルコールを入れながら仕事をすると、しくじる可能性もすごく増えるのです

たとえば社員がデスクや昼の営業まわりでお酒を飲んでいたら、当然ダメですよね。仕事になりません。それがなぜ接待の場だと、ミスをする確率から目をつぶるのでしょう。

たとえば新人営業が、「すごい効率的なやり方があるんですよ!途中で脳のコントロールが効かなくなってしくじることもあるんですけど、大抵は大丈夫ですよ!」って言ってきたら止めますよね。

私は接待の必要のある仕事から脱したので、あまり偉そうなことも言えませんが、楽だけどしくじる可能性の高い方法をいつまでも取り続けるのは、長期的に見て双方のためにならないと思います。

ちなみに、「うちの飲み会はほんとうに楽しいもん!」という人には「じゃあしらふでも楽しいですよ」という言葉を送ります。しかも、面倒くさいことになりそうなときに、誰よりも早く察知して逃げられますよ。

質問その5 お酒はキラキラしていると思わない?

お酒はキラキラしていますが、飲んでいる人はどんどんブスです

この質問はバカみたいに聞こえるかもしれませんが、個人的にはほんとにわかる。

シャンパングラスやワイングラスには、一種アクセサリーと同じ効果がありますよね。ドレス!キャンドル!シャンパングラス!みたいな。

酒をやめるとそういうキラキラした飲み物や、ひいてはキラキラした世界からも遠ざかって、湯呑みでこぶ茶を飲むしかなくなるみたいな不安、わかります。

ただ、すごい性格悪いことをいいますが、飲んでる人はブスですよ。

シャンパングラスに入ったシャンパンは確かに綺麗でも、飲んでる本人は飲むにつれ顔が赤くなって毛穴も目立ち、肌がテカって表情がたるんできていることが多いのです。もちろん、言動もだんだん美しくなくなる。おつまみを控えても次の日顔がむくみます。飲んだ量によっては風呂を省略することもあるのでは?

繊細で綺麗な飲み物が恋しい人は、アペリティーやハーブコーディアルなどのティードリンクをおすすめします。

私が上のイベントでいただいたアペリティーは、ダージリンのファーストフラッシュに少しマーマレード入れてソーダを加えたものでした。

ハーブティーを使って作るハーブコーディアルもおすすめ。飲み物もその効能も美しいところがいいですよね!

綺麗なお酒と別れるのはさみしいかもしれませんが、あれは付き合うほどにこちらがやつれていくイケメンみたいなものです。ティードリンクなら、綺麗な飲み物片手に綺麗な自分を保っていられますよ。

総括

断酒すると色々投げかけられる質問の土台は、おおむね「酒は必要不可欠なものなのでは?」というものです。もっと赤裸々にいうと「飲んでない方が幸せなんてはずがないから論破してやる!」というものです。

すごい不思議なんですけど、ある種の酒飲みにとっては、酒をやめた人は異教徒なうえ、対立宗派みたいに見えるんですね。こちらがただ静かにやめただけでも、是正する必要にかられる種族がいるようなのです。

そういう土台を持っての質問は本当にうっとおしいかもしれませんが、こちらがその土台を覆す必要はないと思います。それは本人の領域です。

投げかけられた質問にただ答えればいいのに、土台を覆すところまで頑張ろうとすると、双方にストレスが溜まって人間関係にヒビが入りかねません。

お酒をやめた人は、自分のことで忙しいはずです。酒を飲んでいた時間が余りますし、能力的にも体力的にもできることが増えていきます。

あまりにみんなが同じことを聞くので辟易するかもしれませんが、質問はサラッとさばいて、自分の人生を楽しむことに集中するのが吉と思います。お互いがんばりましょう。

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